見積書に「打ち替え」と「増し打ち」の2つが並んでいて、どちらを選べばいいのか分からない。そういうご相談をよくいただきます。
言葉のとおり、打ち替えは既存のシーリング材を撤去して新しく入れ直すこと、増し打ちは既存を残したまま上から重ねて充填することです。単価は増し打ちのほうが安く見えます。ですが、安いほうを選べばよい、という話ではありません。
原則は、打ち替えです
シーリング材には寿命があります。古い材料を残したまま上から新しいものを重ねても、下にある古い材料が先に切れれば、その動きは上の新しい層にも伝わります。土台が動いているところに、いくら新しいものを乗せても長くはもちません。
ですから、原則は撤去して入れ直す打ち替えです。手間はかかりますが、目地の中を一度空にして、下地を確認してから充填できる。これが打ち替えのいちばんの価値です。
それでも増し打ちを選ぶ部位があります
一方で、撤去してはいけない部位もあります。代表的なのがサッシ廻りです。
サッシの取り付け部には、シーリングの下に防水のための層が入っていることがあります。既存のシーリングを無理に撤去しようとすると、その層まで傷めてしまう。そうなると、直すつもりの工事で新しい弱点を作ることになります。
こういう部位では、既存を残して増し打ちを選びます。安いから選ぶのではなく、そこでは増し打ちが正しいから選ぶ、ということです。
「全部打ち替え」も「全部増し打ち」も、たいてい正しくない
建物には、動きの大きい目地と小さい目地、水がかかる部位とかからない部位があります。それを一律に同じ工法で処理すると、必要のないところに手間をかけ、必要なところで足りない、ということが起こります。
私たちは現地で部位ごとに見て、ここは打ち替え、ここは増し打ち、と分けてご提案しています。見積書にも部位と数量を明示します。理由が説明できない工法選定は、後から必ず揉めるからです。
見積書を比べるときに見ていただきたいこと
お見積りを見比べるときは、金額の合計だけでなく、次の点を見ていただけると違いが分かります。
- 部位ごとに工法が分かれているか。全部が同じ工法になっていないか
- 数量(メートル数)の根拠が示されているか
- 使用する材料が書かれているか
ここが書かれていない見積書は、現地をきちんと見ていない可能性があります。
株式会社ケーテックは、塗装も防水も請けず、シーリング工事だけを26年続けてきました。対応している工事の内容と、仕上がりで見ている3つの基準は、サービスのページにまとめています。
判断に迷われたら、お気軽にご相談ください。「これくらいのことで」という内容でも構いません。


